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吉野オフラインキャンプ2024が開催されました


10月12日(土)から14日(月)の3日間、奈良県吉野郡吉野町にて「吉野オフラインキャンプ2024」が開催されました。

去年と同じく吉野宮滝野外学校で、小・中・高校生まで17人が2泊3日を共にしました。

 

参加した子どもたちはそれぞれ、ネットの使い方や人間関係など何かしらの悩みを持っていました。

その悩みとどう向き合っていくかを考えるキャンプとして、日常の中でも非日常を味わってもらおうと様々な体験プログラムを組みました。

 

今年、新たに取り入れたプログラムに、流しそうめん、間伐丸太伐り体験、柿の葉寿司づくりがあります。

特に「間伐丸太伐り」はフリータイムで体験し、大きなノコギリを使って丸太を伐り、やすりで整えてコースターを作りました。子どもたちからの人気が高かったです。

 

また、去年に引き続き、あゆ掴みや水遊びをする「リバープログラム」、芋掘りや野菜収穫をする「収穫ハイキング」も実施しました。

奮闘した末にあゆを掴んだ時の顔、土を深く掘り進めて芋を掘り出した時の顔はきらきら輝いていて、今も鮮明に思い出されます。

非日常体験として吉野オフラインキャンプを象徴するアクティビティでした。大学生も子どもたちと同じくらい思い切り楽しみました。

 

2日目と3日目の午前中には「ネットについて考えるワークショップ」の時間がありました。

今回は小学生と中高生に分かれ、小学生は学生主導のネットモラル授業、中高生は竹内先生主導のネットについての話し合いを行いました。

ネットモラル授業では、小学生がネットトラブルの怖さについて知り、理解して、自分たちでどうするべきなのかを話し合い発表することで、ネットに対して正しい使い方について学びを深めていました。

キャンプで見せる子どもたちの笑顔とは打って変わって、実際に起こったことを基にした動画を真剣な顔で見ていたり、他の子どもの発表を熱心に聞いていてかっこいい新たな一面を見ることができました。

中高生の話し合いでは、「1日に最長で何時間ネットを使っているのか?」「遅くて何時までネットを使っているのか?」など

ネットと自分の私生活を見直しそれをお互いに共有しました。中には最長で24時間、朝6時までネットを使うという回答がありました。そして、どうしてネットを使うのかについてメンターの大学生も含めて一緒に考えました。ネットの利用時間は私生活で他の人と共有する機会はあまりないので子供達も言いにくいこともあったはずですが、全員がネットの使い方についてしっかり考えて積極的に発言していました。

 

また、このオフラインキャンプにはNHK、MBSのテレビ局2社の取材が入りました。

MBSの取材映像がYouTubeに載っていますので、こちらからご覧ください。

 

プログラムに一つ取り組むたびに、各班の雰囲気がより柔らかくなり、全体としても賑やかさが増していくのを感じました。

ご飯の準備・片付けをしている時、次の場所へ移動している時などでの何気ない会話でも、子どもたちのリラックスした様子が見られました。

メンターの大学生が子どもたち1人1人にしっかりと向き合い、コミュニケーションをとることに幸せを見出していたように思います。子どもとの接し方で悩み、答えを模索しながらも、それぞれのやり方で挑戦し続けた姿が輝いていました。

3か月後のフォローアップで、子どもたちと再会できることを楽しみにしています。

 

『学生の声』

今回のキャンプで私が1番印象に残ったのは、1日目の昼ごはんでの「いただきます」「ごちそうさま」でした。

ご飯を食べる前後に「いただきます」「ごちそうさま」をするのですが、係の学生が前に出て子供達と一緒に合掌します。私は「ごちそうさま」係で一緒にしてくれる子供達を募りました。強制ではないので本来なら恥ずかしがって出ない人もいるのですが、最初の1日目の昼ごはん作りで「いただきます」の挨拶で子供達のほぼ全員が前に出ました。そして、「ごちそうさま」では全員が前に出てきて一緒に「ごちそうさま」をしました。積極的に前に出ている姿はとても素晴らしかったです。最後には大学生も含めて全員が横に並んで合掌をしました。

私は「ごちそうさま」係として、こんなにも早く子供達全員と合掌することができてとても嬉しかったです。「いただきます」「ごちそうさま」もとても思い出に残る出来事になりました。



【HP部】玉谷大河、田中晶貴、中島翔陽