4月25日(土)に、名古屋大学にて「こどものいのちと安全と未来をまもる対話フォーラムあいち」が開催されました。
本フォーラムは、デジタル社会におけるトラブルや暴力・性暴力について、医療・教育・行政・企業・市民・学生など、さまざまな立場の人々が垣根を越えて集まり、「子どもたちの安全をどう守るか」「自分たちに何ができるか」を共に考える場として開催されました。
午前中には、臨床心理学教授や助産師、NPO法人など、子どもの安全に関わる第一線で活動されている方々による基調講演が行われました。SNSと性犯罪・福祉犯罪との関係、被害者にも加害者にも傍観者にもならないための教育、自尊心を育む包括的性教育などについてお話を伺い、普段なかなか得ることのできない学びに触れられる時間となりました。
午後からは、子どもたちによる話し合いや提言づくりが行われ、私たち学生はファシリテーターとして子どもたちと関わりました。参加者の中には、自分の経験を話すことに迷いを抱えながら参加している子どもたちもおり、普段以上に安心して話せる空気づくりや、一人ひとりへの配慮の大切さを感じました。
実際に、最初は発言を迷っていた子どもが、自分の経験や想いを勇気を持って語る場面もありました。その姿から、「自分の経験を誰かのためにつなげたい」という強い想いが伝わってきました。また、会場全体には、子どもたちだけでなく、保護者や教員、県警、行政関係者など、立場を超えて「何とかしたい」「自分にできることを考えたい」という真剣な空気が広がっていました。
『大学生の声』
特に印象に残ったのは、子どもたちの“相談すること”への不安や葛藤でした。子どもから教員への提言の中では、「信用して相談したことを、勝手に他の先生へ広めないでほしい」という声もありました。それに対して養護教諭の方が、「なぜ知られたくないのかという理由を大切にし、本人の同意を取りながら対応することを意識している」と話されていたことが印象的でした。
また、今回のテーマを通して、ネット依存や性非行の背景には、「安心して話せる人がいるか」「自分の居場所があるか」といった共通する課題があることも感じました。子どもたちを取り巻く環境や周囲の大人との関わりが、自己形成に大きな影響を与えるからこそ、子どもたちの小さなサインに気づき、支えられる存在でありたいと強く感じました。
今回のフォーラムでは、他大学の学生や運営の大人の方々とも協働しながら活動しました。初対面でも立場を越えて一つのチームのように動いていく空気感があり、多くの刺激を受けた1日となりました。
ソーシャルメディア研究会としても、これから子どもたちが安心して声をあげられる場づくりを大切にしながら、一人ひとりの想いに寄り添える活動を続けていきます。
【記事】稗田優月 【編集】干谷真子

