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近年、インターネットは広く社会に浸透し、私たちの生活を便利にする、なくてはならないものになっています。一方で、今までにない犯罪やトラブルを招く危険性も秘めています。
私たちは、青少年がトラブルに巻き込まれることなく、ネットと上手く共生する社会を目指して活動しています。そのために、授業・サミット・オフラインキャンプなどを通して、ネットの正しい使い方を青少年が積極的に学ぶきっかけ作りをしています。
このソーシャルメディア研究会は、大学生が主体の団体です。ネット社会の変化を目の当たりにしてきた私たちは、現代の青少年と大人の架け橋になれると考えています。活動を通じて得た青少年の「生の声」をもとに、保護者や企業、行政にも働き掛けることで、社会全体がより良い方向へ向かうようにつとめています。
自慢の学生たち
ソーシャルメディア研究会 代表理事
兵庫県立大学環境人間学部 教授
竹内 和雄
ソーシャルメディア研究会は私の自慢ですが、私の作った団体ではありません。また私が指導しているわけでもありません。少し説明しましょう。
2012年、私が大学教員になった1年目。夏休みの集中講義「生徒指導論」に参加した学生たちが、「もっと勉強したい」と研究室に自然に集まるようになりました。教職志望の学生が多かったので、最初は教員採用試験の勉強や面接対策・模擬授業等をやっていましたが、それに飽き足らず私の出張や講演に一緒についてくるようになりました。
当時、私は「子どもと携帯電話」の啓発活動に力を入れていたのですが、そういう講演会で彼らに実体験を話してもらったりしていました。そのうち、彼らは「私たちもやりたい」と言うようになりました。「自分たちでまずやってみること」を条件に彼らにいくつかの講演を任せました。現在ソーシャルメディア研究会は年間300回以上出前授業を行っていますが、その始まりです。
当時、私は各地の教育委員会や学校に「携帯電話問題解決」を依頼されていました。「解決するには子どもたち自身に考えさせること」が私の持論で、各地で私がファシリテートして「携帯電話について語る会」を開催していました。そこに学生たちがついてくるようになり、そのうち彼らは「私たちもやりたい」と言うようになりました。「自分たちでまずやってみること」を条件に彼らにいくつかの「携帯電話について語る会」をファシリテートさせました。現在ソーシャルメディア研究会は年間30回以上、「スマホサミット」のファシリテートをしていますが、その始まりです。
紙面の都合でこれ以上書けませんが、彼らは自分たちで話し合って、自分たちで実行し、自分たちで反省し、自分たちで改善しています。もちろん、相談を受けたら(元中学教師ですから本当は手取り足取り指導したいので)全力で対応しますが、基本的には彼らに任せています。自慢の学生たちです。
このHPも彼らが勝手に何度も集まって作り上げたものです。彼らは、HP制作に詳しい人(竹内義博氏)に助言を求め、その助言を元に作り上げました。私には「あいさつ文と写真をください」と締め切りを明示して依頼がありました。で、彼らに叱られないために、一生懸命書いています…。こんな感じで許してもらえるかな?
学生代表より
ソーシャルメディア研究会 学生代表
中島 翔陽
ソーシャルメディア研究会のホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。
子どもたちがネットトラブルに巻き込まれないために、何ができるのでしょうか。これは、私たちソーシャルメディア研究会が考え続けている問題です。現代社会において、インターネットは欠かせないものとなりました。その結果、子どもたちがネットトラブルに巻き込まれる可能性が高まっています。
ソーシャルメディア研究会は、大人と子どもの中間という大学生の立場から、子どもたちに寄り添い、活動をしています。
主な活動として、学校に出向き出張授業を行っています。その中で、インターネットやスマートフォンの使い方、様々なネットトラブルについて取り上げて授業をしています。
やはり、一方的に「インターネットを使ってはいけない」と伝えても、子どもたちは納得できません。大切なのは、私たちも一緒に悩み、考えることです。
同じ目線に立つことで、子どもたち自身がネットトラブルを自分事ととして考え始める、私たちはそのきっかけづくりを行っています。
私たちはこれからも、子どもたちがネットトラブルに巻き込まれないために、子どもたちと一緒に考えていきます。
今後とも皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
学生副代表より
ソーシャルメディア研究会 学生副代表
森田 妃彩
私たちの生活と切っても切り離せないインターネット。インターネットの利用年齢は年々若年化しているといわれています。
そのような社会背景のもと、子どもたちのネットトラブルについてもますます深刻な社会問題となってきているように感じています。
「ネットのトラブルは必ずしもネットで完結するものではない。」
私たちは子どもたちの意見を聞き、共感し、広めることを大切にしています。ネットのトラブルの裏にある本当の子どもたちの心・気持ち・言葉。それに耳を傾けることも大切であると感じています。
そして、ネットが普及する時代で学生時代を過ごしてきた私たち大学生だからこそ、子どもたちに寄り添うこともできるのではないかと考えております。
私たちは子供達の意見を聴くと同時に、「少し年上のお姉さん、お兄さん」である大学生という立場を利用して、ネットモラル・ネットリテラシーを伝えることも大切にしています。
目まぐるしく変容する今の時代だからこそ、私たち大学生自身も子どもたちと共にインターネットの使い方、情報リテラシーについて身につけ考えていきます。
今後とも益々のご支援とご愛好を賜りますようお願い申し上げます。
学生副代表より
ソーシャルメディア研究会 学生副代表
山出 伊吹
私たちは、インターネットの「正しい」使い方とは何か、子どもの声を通して考える活動をしています。
実際にソーシャルメディア研究会では、スマホの使い方を考える出張授業や、インターネットから離れて生活するオフラインキャンプ、学生同士の意見交流をするサミットなどを、自治体や企業、保護者の方々にお力添えをいただきながら行なっています。
そのような活動の中で子どもの声を聞いていると、私たち大学生の「常識」にはない感覚で出会うこと、違和感を覚えることも多いです。だからこそ、意見を出し合い、考えを共有する時間が大切だと日々感じております。子どもに寄り添い、一緒に答えを探す身近な存在として私たち大学生がいます。
1人でも多くの子どもが周りと協力しながらインターネットと向き合えるように、子どもの視点と大人の視点をつなぐ架け橋としてこれからも活動していきます。
今後ともみなさまの温かいご支援とご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
学生副代表より
ソーシャルメディア研究会 学生副代表
玉谷 大河
本会は、約80名の学生それぞれが個性を最大限生かしながら、楽しく活動しています。出張授業やスマホサミットを始め、様々な活動において規模や開催地域が拡大しており、多くの方々のご支援に心から感謝申し上げます。
日常生活に占めるインターネットの割合が高まって来ている今、情報の正誤の判断やリアルとの付き合い方などに悩まされる人が大幅に増えています。
ネットに苦しむ人、リアルに苦しむ人、様々ですが、私たち大学生が寄り添い一緒に答えを探していきたいと強く思います。
活動に参加する度に、ネットを一人一人異なる視点から話し合うことで、新たな価値観に触れ、考えが深まっていくのを感じています。この機会が子どもたちにとっても、大学生にとっても非常に重要となるでしょう。
私たち大学生が大人と子どもの架け橋であるために、それぞれの立場に対して理解を深め、社会の現状について知識を深める必要があります。小学生もスマートフォンを所有する時代となり、日々常識を更新していかなければなりません。
伝える立場としてインターネット・SNSの使い方や情報リテラシーを身につける姿勢を忘れず、子どもたちのために何ができるのか追求して参ります。
今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。